[雑記] 第6回シンデレラガール総選挙と本田未央

この記事の発端は、第6回シンデレラガール総選挙において、私の担当アイドルの一人、本田未央の中間順位発表にあります。


第6回シンデレラガール総選挙
中間順位


総選挙とは

 以前どこかのテレビ番組で、シンデレラガール総選挙の事を「人気投票」という名前で紹介されたことがあり、少し物議を醸し出しました。

 コンテンツの文脈を知らない人に「総選挙とは?」と説明するには、このイベントにおけるプロデューサー達の想いが複雑で、非常に難しいとその時考えました。

 例えば、総選挙上位アイドルで作成される総選挙CDで、声優がいないアイドルにも、例えば2位の藤原肇ちゃにも声優さんがつくことになります。

 ではこの選挙が人気投票であれば、そもそも2位のアイドルに声優が居ない時点でおかしいのでは、ないでしょうか?

 逆に、この選挙が担当声優を決める選挙だと、既に声の決まっている1位の高垣楓さんがなぜ1位なのでしょうか?

 こういったように、一言で片付けるに難しいのですが、総選挙というイベント自体が、そもそもシンデレラガール特有の「ショービジネス」の一環だと定義すれば、納得が行くのではないでしょうか。
 (シンデレラガール特有は、アイドルマスターシリーズの中で特有という意味)

 言わば"シンデレラショー"です。「今宵のシンデレラを決めまショー」みたいな。


ショービジネスとしてのアイドルマスター

 シンデレラガールやミリオンライブ、SideMとソーシャルゲーム全盛期時代にアイドルマスターは派生作品を次々と生み出しました。

 これらの作品には、元となったアイドルマスターから、様々な思想を引き継いでいると、私は考えています。所謂、アイドルマスターらしさです。

 シンデレラガールならば、「選ばれること」がそれにあたります。

 アイドルマスターのネットワーク対戦ができた時代、合格数が僅かのオーディションに、自分の担当アイドルが選ばれるようにと、しのぎを削っていました。

 また、もっと古い文脈を取れば、マイクを持つという行為そのものが、選ばれた存在の象徴だった時代も有ります。

 アニメ・シンデレラガールの美城常務(現:専務)が、アイドルは憧れる存在でなければならないと言った文脈も、このあたりに有ると思います。

 選ばれた存在だからこそ、憧れる存在でいられる。

 そういった図式が、このショービジネスとしてのシンデレラガール総選挙だと思います。


シンデレラガールのジレンマ

 さて、長くなりましたが、ここから本田未央の話をします。

 本田未央の印象は、皆それぞれ有るでしょう。スタイルが良い、コミュ力モンスター、パッションの看板娘、ポジティブパッション、サンセットノスタルジー、ミツボシ、実はメンタル弱い、などなど。

 私の本田未央の印象の一つに、「皆で大きなことをやりたい子」があります。

 デレステのコミュやSRカードのコメントで確認できますが、コミュ力モンスターと呼ばれる理由に繋がる思想があります。

 未央がコミュ力モンスターとして生きるのは、他人とおしゃべりするのが楽しいという明るい欲求ではなく、楽しんでいない人を見ると悲しい、もっと皆が楽しいと思えるような世界であったら良いのに、というようなものです。

 当然、この考えはシンデレラガール総選挙にも適用され、選ばれる人間が出ること、選挙が終わってもやっぱり声がつかない子が出ることに、未央としてのシンデレガール総選挙へのジレンマを感じていたと思います。

 現に前回の総選挙イベント時期に公開されたSR[オンリーマイスター]本田未央にて、彼女が今まで世界をどのように捉えていたのかが、分かります。

 誰かが自分のせいでイベントを楽しめないなら、自分は引くべきではない?そう考える子でした。

 僕らにしてみれば、一枠でもボイス待ちの子がいるのなら、自分は身をひいてボイス待ちの子を上位に上げるべきではないか?といったところでしょう。

 しかし、ショービジネスとしてのシンデレガール総選挙を、そんな冷めた感情で解決してしまってよいのでしょうか?


エンターテイメント

 コレを書き始めたのが、4/30 17:00頃で、このあたりを書いていると月末ガチャに楓さんが発表されました。

 とは言え、書きたいことは変わらず、先に上げたシンデレラガールのジレンマをどのように解決するのか、についてです。

 [オンリーマイスター]の中で未央は「誰かの為に自分を引くことを辞める」といった宣言をしました。

 ゲームの中の彼女なら、確かにそれで正解なのですが、ゲームの外側僕らはどうしたら良いのでしょう。

 その答えは、このシンデレラガール総選挙がショービジネスであり、エンターテイメントだと言うことです。

 エンターテイメントとは何か? 彼の人、西武ドームライブを見た星野源Pは言いました。

嘘が本当の世界になって、
それが、ショービジネスになって皆に元気を与えたり。
それが、ビジネスになったり、エンターテイメントになったり。

 エンターテイメントとは、嘘が本当の世界になると信じることだと、私はこの話を聴いて理解しました。

 なら、この総選挙がエンターテイメントとして、成立するにはどうすれば良いのか?

 ソレを決めるのが、投票をする私達なのだろうと思います。

 今、この総選挙にある信じたいものは何か。しかもそれは、嘘だろと言えるようなものであることほど、面白いと私は思います。

 第1回シンデレラガール総選挙ではランキング圏外だった未央が、シンデレラガールに上り詰める姿。

 楓さんガチャというさらに悪くなったこの状況で、なおシンデレラガールに成れると信じること。

 コレこそ、第6回シンデレラガール総選挙に於ける、最大のエンターテイメントであり、その役者たる未央に、投票すべき理由であると、私は考えます。


 さあ、皆さんはどうですか?
 もし、一緒に信じて頂けるのなら、最高に楽しいと思います。

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